今回は日本を脱出する方法のまとめです。

日本を脱出し、海外生活をしたいと考えている方は多いですが、
一口に「海外に出る」と言っても様々な方法があります。

英語の上達のために海外で経験を積みたいのか?
それとも移住まで視野に入れて海外で生活をしたいのか?

それぞれの状況や目標によって最適な方法は全く違います。
もしあなたが最近、海外に出る方法を探し始めたばかりなのであれば、
まずは、「どんな選択肢があるのか?」を知ることが重要です。

ここではその選択肢を紹介していきます。なお、この記事では対象者を高校生以上に絞らせていただきます。

高校生へのオススメの日本脱出オプション

もしあなたが今、高校生で留学を考えているのであれば、高校留学がもたらすメリットは計り知れません。

高校生の時にある程度の長期間で留学すると、かなりネイティブに近い英語が話せるようになる人が割と多いです。

僕自身は高校を卒業してすぐに18歳でアメリカに留学しました。
かなり若かったので英語の習得は比較的容易だったと思います。

しかし、高校生くらいの時に留学や駐在で親についていった経験をしている人は、
ほぼネイティブ並みに話せる人がたくさんいます。

僕が大学時代に編入した上智大学の比較文化学部(現国際教養学部)にはこのタイプがたくさんいました。

逆に小さいころ〜小学生の時に親の仕事の関係で海外に滞在していた人は
ほとんどの人が英語を忘れて話せなくなっています。

高校生の留学は、

・十分に大人の知能に近づいた(超えた?)段階で、自分でも学ぶ意志を持って英語の環境に入ること
・語学をそのまま吸収する若さを持っている

という素晴らしい条件を兼ね備えているように感じます。

もしあなたが今、高校生で高校のうちに留学したいのであれば、

・夏休みなどの休暇を利用した短期留学
・交換留学などで1年間程度の比較的長期留学

が考えられます。短期留学では英語はあまり身につかないので、本気で英語を使えるようになりたければ長期留学が良いでしょう。

なお、高校卒業後、大学で正規留学がしたい方には以下の記事もオススメです。

大学生へのオススメの日本脱出オプション

大学生になると、多くの学生が自分の意志でバイトをしたり、働いたり、
時間、お金を使うことができるようになるので、大きく幅が広がります。

僕自身は、高校を卒業してすぐにアメリカの大学に正規留学をしました。
1年間程度の交換留学も一般的ですし、留学だけでなく、
旅行、海外でのバイトやインターンシップなどの機会を探すこともできます。

おすすめの方法は旅行やインターンシップなどで
興味のある国に短期滞在をしてみて、
気に入った国や地域で長めの期間、留学してみることです。

語学の習得や現地で人間関係を構築していくためには、
最低1年程度など、どうしてもある程度の期間滞在をした方がよいです。

例えば、僕はアメリカの大学に留学をして、英語で授業がわかる自信がつくまでに
約1年半かかりました。

逆に1週間程度の旅行や短期留学をしてみるだけでも、
現地の様子はある程度わかりますので、お金の工面ができる範囲で、
短期滞在をいくつかしてみて、長期滞在先を選ぶのがよいでしょう。

社会人の方へオススメの日本脱出オプション

すでに社会人の方は、仕事やキャリアとの兼ね合いが難しいと考えている方が多いですね。
僕自身の経験から間違いなくオススメできるのが理系のアメリカ大学院留学です。

特にここ数年は、プログラミングとデータサイエンスがとても流行しており、
これらのスキルは一過性のものではなく長期的に凄まじく有益です。

そして海外の大学院を卒業していれば、その後の就職活動などで聞かれがちな

「なぜ留学したのか?」
「何を身につけてきたのか?」
「身につけたスキルを利用して会社(社会)にどのように貢献できるのか?」

といった問いに、明確な答えを出すことが容易です。

そういった意味で会社を辞めるなどして海外にいた経験が
ネガティブなものではなく、その後のキャリアを発展させるものとなります。

理系を選ぶ理由は、大きく分けて2つ。

1、奨学金をとりやすいこと
2、世界共通で利用できる知識が得られること

です。

もちろん、MBAプログラムでビジネスを学んだり、ロースクールで法律を学ぶのも大変有益かと思います。しかし、こういった学部、プログラムでは通常、大学院生が自分で授業料や生活費を支払います。

アメリカの大学院の授業料は年間約200万〜400万円程度のところが多く、2年間で生活費と合わせて約1000万円のお金が必要です。

この金額は僕たち20〜30代のほとんどの人にとっては現実的ではないかと思います。

しかし、アメリカの理系の博士課程プログラムでは、

・ティーチングやリーサーチの仕事をして給料が出る。
・授業料は全額、支払ってもらえる。

という日本では信じられない高待遇のところが多いです。
(日本では信じられないだけでヨーロッパなどでもこういったところは多いようです。)

このように、すでに社会人の方で海外進出に興味がある方は大学や大学院で学ぶのはオススメの選択肢です。

旅行

さて、ここから日本を脱出して海外にでる各種方法について見ていきます。

海外に憧れていて、どんな手法がよいのか分からない方はまずは旅行で
短期的にいろいろな国を訪れて見るのも良いでしょう。

旅行は観光地やリゾート施設で遊ぶだけでなく、できる限り現地の人の生活を体験したり、現地の人と仲良くなる機会を作るのがオススメです。

僕は新婚旅行でグアムに行ったのですが、

海辺でバーベキューをしていた現地のグアム人(チャモロ人)たちと仲良くなり、
約5日間、毎日グアムの島を案内してもらいました。

ちょうどその時期は彼らのお祭りをやっていて、毎日の外でバーベキューを
していたので、ほとんどレストランなどには入らずに彼らと食べて遊んでいました。

このように人間関係が出来ると現地の情報も色々と教えてもらえます。

現地の様子が分かれば、その後の長期滞在や留学などへのイメージが
できますので、旅行を旅行で終わらせず、次のステップの足がかりにしてみましょう。

語学留学

語学留学は現地に中期的に滞在し、現地のことを知り英語を学ぶ非常に有効な手段になり得ます。

注意しなければならない点は、リゾート気分で留学をして、勉強をしっかりやらなければ英語が身につかず時間の無駄になってしまうことです。

仮に会社を辞めて語学留学をした場合、英語が身につかなければ何の意味もなくなり、その後のキャリアの役に立ちません。逆に英語力を上げた実績を明確に示すことができれば、その英語力を生かして次のキャリアで活躍することができます。

出来る限り費用を抑えて語学留学をしたいのであれば、現在はフィリピン留学がオススメです。

フィリピン留学であれば金額的にも1週間程度であれば、宿泊費、食事、授業料、航空券を含めても20万円以下の金額で語学留学が可能です。北米やヨーロッパなどに語学留学をする場合には航空券だけで20万円近くかかってしまうこともありますので、航空券の比較的安いアジア圏で留学ができるのは経済的には大きなメリットとなります。

1週間の短期留学で劇的に英語力が上がるかといえば、そういうことはありませんが、英語学習を始める際に、英語学習に集中出来る環境を作り、一度集中して一定の時間をかけることは非常に有効です。

語学留学に興味のある方は無料の個別相談などを利用して、情報収集をしておきましょう。今すぐの留学をしなくても、考えられる選択肢を広げておくことが重要です。

ワーホリ、インターンシップ

海外でのワーホリ、インターンシップは場合日本での就職に有利になることは少ないので、長期の旅行くらいのつもりで利用するのがよいでしょう。

ワーキングホリデー、海外インターンシップの経験を次のキャリアや就職活動などで生かしたい場合、

「なぜ海外にいったのか?」
「そこで何を得たのか?」

を明確に説明できる必要があります。

そしてほとんどの場合、企業の採用担当者にとって、それらの答えは

・英語力が大幅に上がった
・大学、大学院で学位をとった

という非常に分かりやすく具体的な成果が必要です。ですので、キャリアアップを目的とするのであれば、ワーホリ、インターンシップはオススメしません。

逆にキャリアアップを目的としないのであれば、ワーホリも大いにありだと思います。

例えば移住が目標であれば、旅行のセクションで書いたのと同じように、現地に滞在をして、現地の人や居住している日本人などと人間関係を作り、どのようなオプションで移住ができるのかを教えてもらうのが良いでしょう。

労働ビザや永住権のルールは国によって様々なので、ネットで情報を集めるだけでなく、実際に現地に移住をした人などに話を聞いてオプションを探っていくことが重要です。

大学留学

まだ大学を卒業していない方にとっては大学留学は最もオススメのオプションです。

大学留学は

・英語力が大幅にアップする
・自分の好きな分野で専門的なことを勉強できる
・学士の学位が得られる

というメリットがあり、そのまま将来のキャリアに繋がります。

一口に大学留学といっても以下の種類があります。

1, 大学を通して交換留学する。
2, 高校を卒業して、正規留学をする。
3, 大学にすでに通っている人が編入をする。

「大学を通して交換留学する」に関しては、僕は詳しくないので通っている大学内で調べてみましょう。

姉妹校として毎年、何名も海外への交換留学へ送り出している大学であれば、海外でとった単位を卒業に認めてもらうなどもスムーズだと思います。

・「高校を卒業して、正規留学をする。」
・「大学にすでに通っている人が編入をする。」

この二つに関しては基本的な手続きはほぼ同じで、どちらも入学したい大学に出願をすることになります。

日本では少ないですが、アメリカの大学などでは編入が非常に一般的です。そのため普通の大学は編入生の受け入れにも慣れています。

通常、大学に出願する手続きとして

・TOEFLなどの英語試験の点数
・今までの成績の証明書

などを提出する必要があります。

編入の出願の場合は、出願時、または編入後に、すでに取得している単位が編入先の新しい学校のどの授業に相当するのか?を説明する書類が必要になったりします。場合によってすでに取得している単位が編入先で認められないケースもあるので、編入先の学校に一つ一つ問い合わせましょう。

上述したことの繰り返しになりますが、現在高校生で、卒業後は海外の大学へ正規留学を考えている方は以下の記事が参考になると思います。

また、大学で留学をしたいというと、

「大学院でいけばよいじゃないか!」とか、
「就職して駐在員になればよいじゃないか」とか、

言ってくる人が現れます。

しかし、大学留学、大学院留学、駐在はそれぞれに得られるメリットがかなり違いますので、大学留学をしたい意志があって、経済的にめどが立つのであれば、大学で行ってしまった方が良いです。

大学留学と大学院留学の違いは以下の記事にまとめてありますので参考にしてください。

奨学金がもらえるチャンスを探している方は、こちらの記事もオススメです。

大学留学のメリットは、日本の価値観、環境から離れて、勉強だけでなく、留学先の文化を体験しながら学べることです。日本の企業から派遣されて駐在で海外に行っても、そのメリットがほとんど得られません。

現地の日本人駐在員コミュニティは狭いので、場合によっては日本にいる以上に狭いコミュニティの中で人間関係のやりくりに疲弊することもあります。

また、僕自身が見てきた中で、せっかく大学で留学をしたのに、現地で日本人とばかりつるんでしまい、結局英語もロクに話せずに帰国する人もとても多いです。

大学留学に限った話ではありませんが、留学先では日本人とだけつるむことは避けて、積極的に現地の人や他の国から来ている留学生などと友達になることをオススメします。

以下の記事もオススメです。

大学院留学

僕自身は大学での正規留学と、大学院での正規留学を両方経験しています。大学、大学院への留学ははそれぞれ違うメリットがあります。

上述した繰り返しになりますが、大学、大学院のどちらで留学をしようか迷っている方は、次の記事がオススメです。

上の「社会人の方へオススメの日本脱出オプション」で述べたように、大学院留学は

・英語力
・専門性

が両方身につくので今後のキャリアに大変有利に働きます。

大学院に留学する方法は、通常の入学したい大学の学部ごとに受験方法が記されています。

例えば、僕の通うケンタッキー大学大学院の統計学部であれば、以下のページ
University of Kentucky, Statistics department Admissions

ハーバード大学大学院(統計学博士課程)であれば以下のページ
Harvard University, Statistics PhD program Admissions

このように「大学名」+「専攻したい学部名」で検索をして探すことができます。

通常はオンラインフォームに必要な情報を入力して、

・出願理由のエッセイ
・TOEFL,GREなどのテストスコア
・今までの大学などの成績表

を提出して出願します。

海外就職

海外で就職したい場合、ポイントになるのは

・高度な専門性を持っているか?
・日本人であることを生かせるか?

の2つです。

日本でも同じですが、通常どの国も「外国人」労働者を入れる前に、
自分たちの雇用を守ろうとします。

そのため、労働ビザをとるためには、「高度な専門性」または「日本人だからできること」をアピールする必要があります。

高度な専門性は、主に理系の博士課程を卒業した研究者や大学教授などが該当します。

実際に、アメリカの大学で統計学やコンピューターサイエンスを教える大学教授や、医療関係のリサーチに従事する人は、

・統計学
・医療統計学
・コンピューターサイエンス
・バイオインフォマティクス

などの博士号を持つ中国人やインド人が非常に多いです。

もしあなたが、このような専門分野で海外で仕事をしていきたいのであれば、
大学院留学で専門分野を勉強して、海外就職に結びつけるのは現実的です。

例えば、僕と仲良しの日本人で大学院でロボット工学を専攻したことを
生かして、アメリカのアマゾンでプロダクトマネージャー兼データ分析者と
して働いている人もいます。

その方(ゆうさん)がアメリカで就職するために必要なことを
『海外就職攻略の教科書』としてまとめているので、
専門性を生かして本気で海外就職を狙っている方は非常に参考になると思います。

参考

『海外就職攻略の教科書』の詳細を確認する。※ アフィリエイトではありません!

日本人であることを生かせる仕事に関しては、
例えば、寿司職人やラーメン職人が挙げられます。

これらの職業はビザが取得しやすい国が多いため、
海外で仕事をするための有力なオプションです。

情報は積極的にとりに行こう

日本から海外へ脱出するための方法をまとめてきました。
日本脱出のためには「どんな方法があるのか?」を知り、選択肢を理解した上で、
各情報を精査し、自分にあった方法を選択していくことが重要です。

ですので、まずは積極的に情報を取りに行き、選択の幅を広げていきましょう。

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