あなたがアメリカの大学に留学したいと考えているのであれば、
英語力を少しでも上げておきたいと考えているのと同時に、
「奨学金をもらえないか?」と悩んでいることでしょう。
というのも、この記事を読んでいる多くの人はすでにご存知だと
思いますが、アメリカの大学の授業料は高いです。
(シカゴトリビューン:http://blogs.chicagotribune.com/news_columnists_ezorn/2011/03/more-college-tuition-inflation.html)
上記の図のようにアメリカでは過去15年間で
大学の学費が凄まじく高騰していて、2017年現在、
ハーバード大学などのアイビリーグ校では授業料だけで
年間400万円—600万円前後必要ですし、
州立の大学などでも少なめに見積もっても
授業料だけで年間200万円以上は必要です。
Contents
日本人でも奨学金がもらえる可能性がある大学
アメリカではほとんどの大学生が何かしらの
奨学金をもらって大学に通っているのですが、
多くの奨学金はアメリカ国籍を持つ人に限られていて、
僕たち日本人が応募できないものが多いです。
ただし、中には留学生でも応募が可能な奨学金を用意している
大学もあるので、少し調べてみました。
なお、奨学金の応募資格や金額など、詳細は実際に
問い合わせないと分からないケースが多いので、
少しでももらえる可能性があるものに関しては
大学や団体に実際に問い合わせてみることをお勧めします。
僕が調べた中ではscholars4dev.com
(http://www.scholars4dev.com/6499/scholarships-in-usa-for-international-students/)
こちらのサイトが多くの大学の奨学金を紹介していました。
良さそうなのをいくつかピックアップしてみます。
Wesleyan University(ウェズリアン大学)
この奨学金はおすすめ、というか、僕自身が高校3年生のときに
応募して、落選しました。
フリーマン財団が提供している奨学金プログラムで、
人数は毎年若干名、授業料、家賃と食事、お小遣いまでの
すべてを4年間まかなってくれます。
ただし、高校での成績やボランティアなどの課外活動、
またTOEFLのスコアなどある程度高い水準が求められるので、
これらの実績にそこそこ自信がある場合は、応募してみるとよいでしょう。
当時TOEFL(PBT)で600点必要だったのですが、
高校生の時の僕は550点ちょっとしかとれず、
それでもダメ元で応募しました。
大学の場所はニューイングランド地方のコネチカット州です。
参考URL: http://www.wesleyan.edu/finaid/ProspectiveApplicants/Prospective1617appintlstudents.html
Berea College (ベレア大学)
この大学はすごいです。
なんと、留学生全員が100%授業料を奨学金で出してもらえるそうです。
さらにすべての留学生に大学内で何かしらの仕事が与えられ
(カフェテリアとかかな?)、お小遣い年間20万円弱が支給されるとのこと。
場所はケンタッキー州のベレア。
なんと僕が住んでいるケンタッキー州レキシントンから
南に車で1時間弱。
もしこの記事を読んでこの大学に留学する方がいたら
ご連絡ください。お茶でもしましょう!
参考URL:
Dartmouth College (ダートマウス大学)
この大学では留学生を含めて、各家庭の経済状態によって
必要な金額の奨学金を支給しているとのこと。
成績などが優秀な留学生に対して奨学金を出す大学は
少なからずありますが、ここは留学生に対し必要ベースの
奨学金を支給する数少ない大学の一つです。
さらに、奨学金以外にも学費ローンも利用出来るとのことです。
大学の場所はニューハンプシャー州。
上で紹介したウェズリアン大学のあるコネチカット州と同じく、
ニューイングランド地方です。
参考URL: http://admissions.dartmouth.edu/financial-aid/apply-aid/international-students
ここで挙げた奨学金はかなり魅力的なもので、
僕自身が大学に入学するときに知っていたらなぁ、
と思うものばかりです。
他にも留学生が奨学金をもらえる大学があるかもしれないので、
「Scholarship International students」などと言ったキーワードで
検索して、気になったものがあればどんどん問い合わせてみましょう。
アメリカでは日本のように、情報が分かりやすく整理されていない
ことが多いので、ダメ元でも聞いた者勝ちです。
アメリカの大学院は奨学金がもらいやすい。
さて、学部レベルの場合は、留学生が奨学金をとることは
難しいのですが、大学院であれば実はかなり簡単に
奨学金がとれます。
それどころか、リサーチアシスタントなどの仕事が与えられ、
生活できる給料をもらいながら、大学院で勉強できるケースが多いです。
なお、修士課程レベルだとそういった待遇は比較的少ないので、
博士課程を狙って調べると良いかもしれません。
博士課程に入学するにあたって、必ずしも修士号を持っている必要は
ありませんので。
繰り返しますが、そういった情報が網羅的に整理されている
ウェブサイトなどは僕が知っている限りありませんし、
大学のウェブサイトを直接調べてもあまり詳しく載っていない
ことが多いので、とにかくメールで問い合わせてみることが大事です。
日本学生支援機構も利用出来る。
大学からの奨学金や給料だけでなく、学生支援機構も
海外へ留学をする人を対象に教育ローンを用意しているようなので、
それもあわせて利用すると少し余裕が出ると思います。
僕自身が大学生だったころは、学生支援機構は日本国内の
大学に進学をする人しか利用できなかったと記憶していますが、
現在は海外留学生にも貸与を行っているようです。
参考URL:http://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/kaigai/2shu_kaigai/index.html
見切り発車で留学するのも選択肢の一つ。
「留学したい!」という希望があっても、
経済的に諦めかけている方が少しでも
夢や目標に近づけるようにこの記事を書きました。
僕自身も、家が裕福ではなかったため、
高校卒業後、少しでも安くアメリカに留学できる方法を探し、
結果として、ど田舎の学費が安い大学に留学しました。
それでも2年間で実家と僕自身の貯金がなくなり、
帰国しましたが、そこで培った英語力を生かして、
上智大学に編入し卒業することができました。
(上智大学には給付型の奨学金があり、それにお世話になりました。
給料を寄付してくださっているカトリックの神父様たち、
ありがとうございます!)
また、アメリカ人は親が学費を全部出して当たり前、
という価値観ではないので、多くのアメリカ人大学生も
成績が悪ければ奨学金を失う恐怖と戦いながら大学に通っています。
ですので、もしあなたが経済的に4年間アメリカの
大学に通えるかどうか確証がなかったとしても、
とにかく出来る範囲で留学してしまうのも一つの選択肢です。
成績がうまく取れれば成績優秀者のための奨学金がもらえるかも
しれませんし、最悪お金がなくなり帰国しなくてはいけなくても、
それまでの経験と培った英語力は今後の武器になりますので。