今回は僕自身が現在、博士課程に在籍している、ケンタッキー州の州立大学、ケンタッキー大学(University of Kentucky)を紹介したいと思います。これからアメリカの大学、大学院に留学を考えている人や、すでにケンタッキー大学への留学、ポスドクなどが決まっている人にとって気になる情報(入学難易度、TOEFL、学生生活、治安など)を書いていきますね。

なお、この記事の情報は僕自身の体験と、ケンタッキー大学のウェブサイトなどをもとに作成していますが、頻繁に変更になることがあるので、その都度、大学のウェブサイトを確認し、必要であれば担当者に連絡をとることをお勧めします。

1, ケンタッキー大学とはどんな大学?

ケンタッキー大学はアメリカのケンタッキー州レキシントンの中心部に位置する総合大学。1865年に創設された歴史のある大学です。

大学生約22,000人、大学院生約7,000人の合計約29,000人。レキシントンの人口が約30万人なので、街の人口全体の約10%をケンタッキー大学の学生が占める。各スタッフや教授、講師を合わせて従業員は約14,000人。これはケンタッキー州全体でも有数の大きさを誇る事業体です。

2, ケンタッキー大学の入学難易度、TOEFL、SATなど

2-1, TOEFLスコア(大学学部レベル)

ケンタッキー大学の大学学部への入学のTOEFLスコアの基準を大学のウェブサイトで調べると、以下のように出てきます。つまりTOEFL(iBT)で71点が必要とのことです。TOEFL(cbt)換算で197点、TOEFL(PBT)換算で527点とのことです。

(参考:http://www.uky.edu/Admission/content/international-students-apply)

2-2, 倍率、入学難易度(大学学部レベル)

各大学の入学難易度などのポータルサイト、Collegesimplyによると、以下のように18725人の応募者のうち、16685人が合格しており、合格率は約89%となっているようです。

(参考:http://www.collegesimply.com/colleges/kentucky/university-of-kentucky/admission/)

ある程度、スコアや成績などの基準を満たしていれば、入学自体はそれほど難しくないと言えます。

2-3, TOEFLスコア(大学院レベル)

以下のように大学院に入学希望の場合は、TOEFL(iBT)79点、TOEFL(cbt)213点、TOEFL(pbt)550点が必要とのことです。

(参考:http://www.research.uky.edu/gs/prospectivestudents/admission.html)

2-4, 大学ランキング約2000校中、133位!

入学は比較的簡単と上に述べましたが、ケンタッキー大学の名誉のためにランキングを紹介します。アメリカには大体1800〜1900の4年生大学があると言われていますが、U.S.Newsの大学ランキングでは、ケンタッキー大学は133位にランクインしています!

入りやすいからといって、決して学業や研究のレベルが低いわけではありませんよ!

また、僕自身の知り合いでも実際に、ケンタッキー大学の大学院を卒業して、マサチューセツ工科大学(MIT)などの全米トップ校で教えている人もいます。

仮に今あなたの成績が、ハーバードなどの超有名大学などに入れる水準でなかったとしても、ケンタッキー大学で頑張れば、そういった大学の学生に教えるレベルの水準に達することが出来るということです。

(https://www.usnews.com/best-colleges)

2-5, SAT,GREの基準

大学の公式サイトでSATでどれくらいとれれば安全圏、といったデータが見つからなかったので、上記に紹介したCollegesimplyのデータです。

大体、Math とVerbalを合わせて1090点くらいあれば合格する確率は高いようですね。ただし、これは学校の成績やTOEFLの点数などを総合して見られるので、SATの点数が足りないからといってそれほど悲観的になる必要もないと思います。

(http://www.collegesimply.com/colleges/kentucky/university-of-kentucky/admission/)

大学院への出願ではGREという統一テストのスコアが必要です。合格にはどれくらい点数があればいいのか?というデータを見つけることが出来なかったのですが、僕自身は大体Math780点くらい(うる覚え)、Verbal350点くらい(うる覚え)、合計1130点くらいで合格しました。

3, 学べる学科

学べる学科は非常に多岐に渡ります。一般的な専攻科目であれば、逆にないものはないくらいです。

学部を統括するcollegeと呼ばれる単位だけでも、以下のように18 collegesとさらに大学院があります。

・College of Agriculture, Food and Environment
・College of Arts and Sciences
・Gatton College of Business and Economics
・College of Communication & Information Studies
・College of Dentistry
・College of Design
・College of Education
・College of Engineering
・Engineering, Mechanical Engineering, and Mines and Metals
・College of Fine Arts
・College of Health Sciences
・College of Law
・College of Medicine
・College of Nursing
・College of Pharmacy
・College of Public Health
・College of Social Work
・The Graduate School
・Martin School of Public Policy and Administration

ケンタッキー大学には大学病院が併設されていて、生物学やメディカルスクールの学生が多い印象です。

仮に、まだ何を学びたいかが決まっていなくても、まずは1、2年次にこういった様々な学部の授業を取ることによって、自分の専攻したい分野を選んでいくことができますし、専攻を変更したい時も比較的スムーズにできると思います。

これはケンタッキー大学に限りませんが、日本の大学と違い、アメリカの大学では入学後に専攻を選んだり、専攻を変更することができるので、本当に学びたい分野が入学後に分かった場合でも簡単に軌道修正をすることができます。

あまりに目移りして専攻を何度も変えたりしていると、4年間で卒業ができないことも多いです。ただし、仮に4年間で必要単位がとり終わらなくても4年半で卒業をしたり、基礎的な科目を夏学期の間にとってしまう、などアメリカの大学は柔軟性があるので、色々なチャンスを見つけることができると思います。

4, バスケットボールは全米NO.1を争う強豪校

ケンタッキー大学の最大のウリはバスケットボール。全米の大学のトーナメントでは毎年、優勝が期待され、トーナメントの時期になると、大学中はもちろんのこと、レキシントンの街中が盛り上がります。

2017年現在、NBAでプレーするプロ選手の中に、ケンタッキー大学出身は19人もいます。

5, 学生生活

何しろ3万人近い大学生がいるので、学生生活は多様です。住む場所も、大学の寮に住むことも可能ですし、学生同士で近くのアパートをシェアする人も多いです。

また、大学から歩ける範囲ないに、ダウンタウンや様々なレストランもありますので、車を持っていなくてもちょこちょこと遊びに出かけることはできます。

ただ、慣れてくると行きたい場所も増えてくるので、車が欲しくなってくると思います。ケンタッキー大学に限らず、ニューヨークなどの大都市に住む場合以外は、アメリカでいろいろな場所に行こうと思ったら必ず車が必要になります。

6, レキシントンの様子、治安など

レキシントンは基本的には治安がよいですが、市内の北部など、一部あまり治安が良くない地域もあります。ただ、治安が良い生活圏内に住んでいれば、基本的に心配することはないと思います。

アメリカで車を購入したり、アパートを借りるときの注意点はアメリカでの生活にまとめていますので、興味がある方はご確認ください。


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