良く日本では学校英語は役に立たないみたいなことを言われますが、僕は日本人の人に英会話を教えるとき、中学生レベルの薄っぺらいドリルを買って文法の勉強をすることを勧めています。
実際に中学生~高校1年生レベルの文法が分からないと会話で自分が言いたいことを表現するのは難しいです。
逆に、そのレベルの文法を使いこなせれば、日常会話で自分の表現したいことは大体伝えることができます。
逆に、英会話の本などを見ると、下記のようなちょっと小洒落た表現が色々と並んでいますが、
“I was a bit under the whether” (少し体調が悪かった)
”The exam was a piece of cake” (テストは簡単だったよ。)
こういった表現はそれほど頻繁には使わないですし、後からひとつひとつ学んでいけばいいものです。
逆に基本的な文法に沿って言いたいことを言えるようになることが、英語を話せるようになるための近道です。
例えば、
「中国に行ったことがありますか?」
といったことを聞きたければ
“Have you ever been to China?”
と中学3年生で学習する”現在完了形”のHaveを使いますね。
他にも、
“I studied very hard so that I could pass the exam.”
(試験に合格するために一生懸命勉強したよ)
これば中学3年で学ぶ”So that”構文を使っていますが、色んな場面で使います。
他にも
”All seats were taken, so I had to be standing.”
(席がすべて取られていたので、立っていなければいけなかった)
これも中3で学ぶ”受動態”の表現ですね。
こういった中3から高1レベルの文法が身についていれば、少し英語圏で生活すればすぐに言いたいことは言えるようになると思います。
今年の夏も、高校からの友人がアメリカに遊びに来てくれて、彼は留学経験なしでTOEICで800点台をとった実績があるくらい、”学校英語”が身についている人なのですが、ネイティブの人に対して英語で言いたいことは基本的に言えてましたね。
逆に言いたいことを言ったあと、相手の回答を聞き取るのが難しいようでした。確かにリスニングはただ勉強をするようりも、ある程度英語圏に住めばなんとなく分かってくる部分が大きいです。
ということで、英会話ができるようになりたいひとは、色んな英語の教則本をつまみ食いしたり、英会話教室で多額のお金をかける前に、まずは中学レベルから高校1年レベルの文法を学んでマスターすることをお勧めします。