車社会のアメリカで、車は生活には絶対に必要な生活必需品です。車を少しでも安く手に入れるには新車よりも中古車を選ぶべきですが、中古車の取引はトラブルが多いのも事実です。

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僕自身今までアメリカで中古車を2台買ったことがあるのですが、人からは

かなり安い金額で買えたと思ったら故障が頻発して約4ヶ月で別の車に買い換えた。

といった話も聞いていただので、実際に購入する前にかなり色々と情報を調べ、実際に売り手と交渉をする際などにも、かなり入念に車をチェックしました。

その甲斐あってか、今までにそれほど大きな問題はありません。(小さな問題や故障などはありますが、そもそもが約30万円〜40万円前後という格安で購入していますので、ある程度修理や整備をしても新車を買うよりかは遥かに安く済んでいます。)

ここでは 中古車購入時の注意点とリスクを低くする方法を紹介します。

まず中古車の買い方は2つ。
ディーラーから買うか個人間で買うかです。

どちらで買う場合も、買ったその場で保険に入って(電話で簡単に15分以内でできます)、車はその場で乗って帰れます。

手続きはその後、役所に行ってします。この作業はディーラーで購入すると、ディーラーが勝手にしてくれるケースがほとんどですが、個人間で売買する場合は、自分たちで手続きをする必要があります。

それぞれの流れと注意点を上げてみます。

中古車をディーラーから買う方法と注意点

ディーラーに直接いくこともできますが、
CarGurus(https://www.cargurus.com/)などのウェブサイトで自分が欲しい条件にあった中古車を先に検索し、その車についてディーラーに問い合わせるのが一般的です。


中古車をディーラーから買うメリット:

•たくさんの種類の車があり、何車か見ることができる。
•手続きが簡単(ディーラーにより、手続きをすべてしてくれないお店もあるので、何を自分たちでしなければいけないのかを聞く必要があります。)

中古車をディーラーから買うデメリット:

•個人で買うよりも割高
•ディーラーとはいえ、完全に信頼できるとは限らないので、丸投げは危険

個人から中古車を購入する方法と注意点

•インターネットのサイトから検索

“used cars”と検索し、”cars for sale by owner/ private seller”という項目のものを探すのも一つの方法ですが、 一番利用されているサイトはおそらく、Craigslist(https://www.craigslist.org/)でしょう。

Craigslistは車に限らず、中古品などの取引を個人間で出来るサイトです。近い地域に住んでいる人同士で家具、家電、家などを売買したりすることもできますし、ルームメート探しから出会い系的に利用する人もいます。

このサイトを利用する人はまともな人もいますが、誰でも簡単に利用できるサイトなだけに詐欺のようなことをする人もいますので、利用する際には気をつける必要があります。

基本的に車を売る人は、市場価格で売りたいと考えるのが普通ですので、状態の良い車が市場価格よりも著しく安い値段で売られている時は何かしら問題がある可能性が高いので注意する必要があります。

少し値切られる可能性も考え、普通は自分が売りたい値段よりも数百ドル高く出しているケースがほとんどです。個人で車を売る人はディーラーで買い取ってくれる値段よりは高く売りたいと考えます。アメリカ人は、車のような大きな中古品は、市場価格を調べ、その価値があるので、それくらいで売りたいと考える人が多いです。

値段がOBO(“or best offer” の略)と書いてある場合は、表示価格もしくは、一番高い値段のオファーで売りますという意味です。例えば$5000で車を売っていても、$4500で買うという申し出があり、それよりも高い値段で買いたいという人がいない場合には、その価格で売りますよという意味です。

•近所で売りたい人を直接探す。

個人で車を売りたい人はインターネット上で宣伝するだけでなく、自宅や商業施設の駐車場に売りたい車を置き、大きくfor SALEというサインと連絡先を書いて貼付けているものを見かけます。また車の後ろにこういったサインを貼って、走っている時もあります。

中古車を個人から購入するメリット

•ディーラーよりも安く車を手に入れることができる
•いろいろと交渉ができ、値段も更に下げることができる。

中古車を個人から購入するデメリット

•手続きを自分たちでしないといけない
•一人一人信頼できるか見極め、交渉する必要がある。



中古車を購入する際に確認すること

•車歴を調べる。

売り手がすでにVehicle History Reportを持っていて、見せてくれるケースもありますが、そこまで丁寧にしてくれない場合が多いです。その場合、すべての車に振り分けられているVin Numberを聞き、自分で車のレポートを簡単に調べる事が出来ます。

このレポートには、過去にどのようなメンテナンスがされているか、いつオイル交換したか、またどのような事故があるかなどがすべて載っています。 後ろを少しだけぶつけてしまっただけなのか、大きな事故だったのかなどといったことも分かりますのでVehicle History Reportを必ず確認することをお勧めします。

例えば、その車の今までの経歴を確認できるサイトにCarfax(https://www.carfax.com/)などがあります。

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Carfax価格:
1レポート$39.99
5レポート(60日間有効)$59.99
無制限(60日間有効)$69.99
(2016年12月現在)

もっと安くレポートを見られるウェブサイトはインターネット上にたくさんありますが、安いサイトでは、すべての車歴を見ることができないケースがありますので、Car Faxがお勧めですね。

車は買った後にトラブルがあると、簡単に10万円以上かかってしまうことがあるので、僕はある程度検討した車はすべてCarFaxでレポートを確認しました。

また、警察に届け出されていない事故などはレポートには載っていません。「事故車」となってしまうと、車の価値が一気に下がってしまうので、事故を起こしてしまっても警察を呼ばない人たちもいます。しかし、修理の必要な大きな事故の場合は保険でいろいろと修理をしないといけないので、基本的には届けられています。

•試乗(Test Drive)してみる

ディーラーでは、基本的に販売員が同車し、試乗させてくれます。

個人でも、免許所や、今持っている車の鍵をオーナーに渡しておき、乗らせてくれる場合が多いです。(逆に乗らせてくれなかったら、怪しいです。)

•リペア屋(Mechanic)で簡単なチェックをしてもらう

ディーラーでは車を持ち出してリペア屋(車の修理屋)に持っていくことができないケースも多いですが、(ディーラーでもう簡単なチェックをしていると言われる)、個人間であれば、リペア屋に持って行って問題がないかをチェックしてもOKと言ってくれる人もいます。

というか、逆にそれをOKしない人は怪しいので僕は取引しません。

リペア屋では$50以下で簡単に大丈夫そうな車かどうかをチェックしてもらうことができます。

中古車を買った後の手続き(一例)

手続きに関しては、州により、法律が違うので州によって提出しなければいけない書類が異なります。

DMV.ORG(http://www.dmv.org/buy-sell/used-cars/paper-work-when-buying-a-car.php)

こちらのウェブサイトから、ご自分の住んでいる州で必要なものを調べられます。車を購入したら、15日以内に登録の手続きをする必要がります。

例えば僕が住んでいるケンタッキー州では、Vehicle Title(自動車所有権証明書)の裏面を記入し、名義を移す必要があります。 これがない場合は、自動車所有権証明書の申込みをしなければいけません。(必要な用紙はウェブサイトからダウンロードできます。)

その後もとのオーナーと新しく車を購入したあなたがCounty Clerkと呼ばれる地域の役所に実際に行き、以下の書類を提出する必要があります。
(アメリカではCountyと呼ばれる行政の単位ごとに様々な手続きを行います。)

僕の住む地域では、以下の手続きをしてから、一ヶ月前後で新しいナンバープレートが送られてきました。

•Title or Kentucky Certificate of Title or Registration Form(自動車所有権証明書の裏面を記入したものまたは、申込用紙)
•Current Registration or Application for Kentucky Certificate of Title or Registration(現在の車両登録証明書または自動車所有権証明書の申込み用紙)
•Proof of insurance(自動車保険加入の証明:こちらは、保険会社から郵送でも送られますが、Eメールアドレスを教えておくとすぐにEメールで送ってくれるので便利です)
•Photo ID(運転免許証)
•Payment for the title transfer fee(手数料)
Title fee (自動車所有権費):$9.00
Transfer fee(名義移転費): $17.00
•Tax(消費税(ケンタッキーの場合は売値の6%)

これらの情報は頻繁に変更になるので、必ず自分で確認をしてください。

ディーラーで手続きをした場合も、新しいナンバープレートが届くまでの間に付けるようの仮のものが渡されます。

結果として僕は今までの2台どちらもディーラーで購入したので、確実なことは言えませんが、個人間で購入した場合には、新しいナンバープレートが届くまで、それまでついていたナンバープレートを暫定的に使うことになると思います。

以上ですが、アメリカで中古車を買う時に参考になると嬉しいです。中古車はしっかりリサーチした上で買えば、それほど問題なく新車を買うより圧倒的に安く済むのでリサーチの手間を惜しまずにお金を節約しましょう!


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