前回の記事

なぜ日本の英語教育はダメなのか?

という問いに対し、

本当は日本の英語教育はそれほどダメではなくて、
実際は批判している人たちは学校英語すら
ちゃんと勉強してきていない。

ことを指摘しましたが、もちろん、
日本の学校英語にもたくさんダメなところ、
というか改善すべき点があります。

逆に言えば、以下の改善すべきポイントを
自分で補いながら学校英語を勉強すると、
より実戦的な英語力を身につけることができます。

①減点方式で英語を学んでいる。

日本では授業中にせよ、定期試験にせよ、
入学試験にせよ、

基本的に減点方式、つまり、間違えた部分だけ
点数が引かれる手法をとっています。

例えばこんな問題で、

以下の写真を英語で説明せよ。(10ポイント)

Screen Shot 2016-05-31 at 10.53.56 PM

(解答例1)
There are four people.
They are playing music.

(解答例2)
There are four people in the band called the Beatles.
John and George are playing the guitar.
Paul is playing the base, and Ringo drums.

They are the BESTEST band ever in the history!
They rock!!!!!!!

解答例1は単語や文法のミスがないので多分10点もらえると思います。
でも解答例2はせっかく色々と表現しているのに、
”BESTEST” という表現は文法的に間違いなので
減点されて、良くても9点でしょうね。

このように常に減点方式で採点、評価されるため、
英語を学ぶ人は、常に間違えないようにすることを
第一に考える癖がつきます。

多くの日本人は、文法や単語の知識はそれほど
問題ないのに、間違えることを恐れて話すことが
できなくなってしまっているのです。

これは、日本の英語教育のもっとも大きな弊害でしょう。

因みに、僕がアメリカの大学に入学する前の3週間、
ニューヨークの学校で留学生向けの英語講座をとっていました。

そこでは3クラスにレベル分けされ、僕と他にいた二人の
日本人は一番上のクラスに入ったのですが、

一番下のクラスに入っていたプエルトリコ人たちの方が
僕よりずっと喋れるんです。

彼ら、彼女らの文法は適当で、間違えても気にしない分、
言いたいことはネイティブ並みに言ってましたね。

まあ、日本人とラテン系を比べても、
おしゃべり度合いにかなり差があるので、
単純に真似はできませんが、

間違いを気にしすぎず、
持っている武器で自分の考えを伝える彼らの姿勢からは
学ぶことが多いですね。

兎に角、完璧でなくてもいいので、
覚えた文法や単語を使ってみる、
喋ってみることが上達にはかかせないのです。

②目的を意識していない。

あなたはなぜ英語を学ぶのでしょうか?

海外の人と話がしたい、仕事がしたい、
インターネットで英語で情報収集がしたい、
洋書を読んで日本語だけでは得られない知識や知恵を得たい。

こういった目的があるからですよね?

でも学校の英語の授業は教科書の英語を
上から順番に日本語訳して、先生が文法と単語の
解説をする。というスタイルです。

要するにつまらないんですよね。

で、だんだん勉強をやらされる感じになっていく。
そしてテストのための勉強、受験のための勉強、
TOEICのための勉強になっていく。

こんなことを中学、高校とだらだら6年間も続けるので、
6年間も勉強しているわりに自信を持って

「できるようになった!」

とは言えない人がほとんどだと思います。

(最近は小学生も英語を学んでいますので、
その成果がどのようにでるのかもう少し見守りましょう。)

まあ、実際上に述べた二つの問題点は英語に限らないんですが。

日本では基本的に、勉強も仕事も人格も減点方式で採点されることが
多いですよね。

会社の仕事とか、時間のほとんどが、
ミスしたとしても、自分の責任にされないための
証拠作り、上司確認に費やされますしね。

でも英語を話すとき、ノンネイティブがミスしないことは
ありえません。

100%文法などを間違えます、保証します。

基本的に何年英語圏に住んでも、ノンネイティブの
日本人が英語の文法ミスなどが一切なくなることは
ないので、心配せずにどんどんミスしましょう!

もう一つ、英語を学ぶ目的をしっかり持つことも重要ですが、
これも英語学習に限りません。

例えばプログラミングを学びたいと思い、
いきなりC++のテキストを買ってきて読破しても
プログラミングはできるようになりません。

ホームページが作りたい!
ウェブ上から自動的にデータを拾ってきたい!
エクセルで単純処理を機械化したい!

こういった目的があるからこそ、
それに合わせた勉強ができるわけです。

実際、学校は英語の基本を教えてくれますが、
目的を設定してはくれないので、
自分なりの目的を定める必要があります。

義務教育の年齢のときに自分でそこまで考えるのは
難しいかもしれませんが、もう大人になった(又はほぼなりかけの)
あなたなら、自分で目的を設定できるはずです。

あなたが学校教育でうまく英語が学べなかったとしても、
これから強烈な目的意識をもって取り組めば、
何歳からでも英語を身につけることはできますので、
チャンレンジしてみてください!

まだまだ、他にも英語教育の改善されるべき点は
ありますので次の記事でも書きますね。


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Screen Shot 2016-06-29 at 8.33.57 PM

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