2016年11月8日火曜日はアメリカ大統領選挙の日です。

今回の選挙戦では、トランプ氏の過去の女性蔑視発言が暴露されたことを発端に、トランプ氏にセクハラ(強姦?)を受けたという女性が次々と名乗りをあげ、凄まじいスキャンダルになっています。

またトランプ氏は女性だけでなく、イスラム教徒やヒスパニックに対しても差別的な発言を繰り返していますので、

単純に考えて女性(アメリカ人全体の50%)、イスラム教徒(約1%)、ヒスパニック(17%)の指示を失えば、ほぼ誰も氏を支持する人はいなくなるのではないかと思われますが、未だにクリントン氏とトランプ氏の差は1桁ポイントです。

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USA TODAYより)

なぜ、未だにこれだけの人がトランプ氏を支持するのでしょうか?

あくまで理由の一つでしかありませんが、アメリカの政治や選挙は宗教的な信念にかなり影響されているので、有権者が民主党(ヒラリー氏)に入れるか、共和党(トランプ氏)に入れるかに入れるかは、彼らの思想で初めからほぼ決まっています。

日本では選挙前は経済政策が最も重要視されて議論されますが、アメリカでは同性結婚を認めるかいなか?人工中絶の権利は認められるべきか?といった思想的な部分がもしかすると経済政策以上に重要になります。

民主党(クリントン氏、オバマ氏など)はどちらかというと都市部のリベラルな人たちに支持されていて、

「同性愛者の権利が認められるべきだ。」
「人工中絶は女性の権利である。」

といったヒューマニズム(人間中心主義)的な政策を打ち出す傾向にあります。

逆に共和党(トランプ氏、ジョージ・ブッシュ氏など)は南部や中部の田舎を中心とした保守的キリスト教徒たちから支持されています。そのため、

神によって命を授かった胎児を殺すようなことは許されませんし、

聖書に「男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。」(創世記2章24節)と書かれているように、結婚は男女間で行われるものだと主張します。

先日の討論会でも、

トランプ氏は中絶はあってはならないと主張していたのに対し、
ヒラリー・クリントン氏は

「私たち女性は自分たちの体をどうするかについて決定する権利がある。」

と主張していましたね。

典型的な日本人は、アメリカというと、ロサンゼルスやニューヨークといった大都会を思い浮かべますが、実際のアメリカはほとんどが保守層が住む田舎です。

そして基本的に民主党、共和党のどちらが勝つかは州ごとに決まっています。

過去3回の大統領戦の結果を見るとそれがお分かりいただけると思います。
以下の地図は各州でどちらの候補者が勝ったかを表示しています。

民主党(リベラル)が青、共和党(保守)が赤です。

2012年の選挙:オバマ氏(民主党)対ロムニー氏(共和党)。オバマ氏の勝利。

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ウィキペディアUnited States presidential election, 2012より)

2008年の選挙:オバマ氏(民主党)対マケイン氏(共和党)。オバマ氏の勝利。

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ウィキペディア United States presidential election, 2008より)

2004年の選挙:ブッシュ氏(共和党)対ケリー氏(民主党)。ブッシュ氏の勝利。

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ウィキペディア United States presidential election, 2004より)

上記を見ると、カリフォルニアやニューヨーク、ニューイングランド地方などの都市部ではほぼリベラルな民主党(青)が勝利し、逆に南部や中部の田舎地帯ではほぼ保守派の共和党(赤)が勝利していることが分かります。

そのため、大統領選のカギはオハイオ州、フロリダ州、バージニア州、メリーランド州などの、保守派とリベラル派の数が拮抗しているSwing Stateと呼ばれるどちらにも転び得る州で勝つことになります。

ちなみに、僕が大学1、2年生の時に通ったウェストバージニア州の大学では選挙前になると、ジョージ・ブッシュ氏のTシャツを着てる学生が多かった!

現在住んでいるのはケンタッキー州なので、これまた基本的に共和党が勝つ州ですが、住んでいるレキシントンという町は人口30万人を超える中型の都市なので、民主党支持者も結構います。

というわけで、アメリカの選挙では、そういった価値観が絶対に譲れないポイントとなる層が多い為、共和党の候補にどんなスキャンダルが出ようとも一定の支持は集めるようです。

まあ、どちらが当選するかは分かりませんが、日本との関係を良くしてくれて、マイノリティ(アジア人など)に優しく、胎児であっても命を尊重し、できるだけ戦争をしない、税金を下げて福祉を厚くしてくれる、そして経済と雇用も安定させてくれる候補が勝つことを望みます!


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